NPO法人障害児・者トータルサポートセンター空は、障害がある方もない方も、互いを認め、共に生きる社会を目指し、平成16年4月に事業を開始しました。

法人名に含まれる”トータルサポート”のトータルとは、「一生涯にわたる支援」「家族への支援」「障害の有無に関わらない支援」といった設立の趣旨を表しています。

近年、障害者支援の分野においては、障害者権利条約の批准を踏まえ、地域社会への参加を推進するべく法制度が見直され、また、支援そのものがどう在るべきか、様々な観点から検討がなされています。

サポートセンター空は、これまで積み重ねてきた療育支援の専門性を活かし、子どもから大人まで、切れ目のない支援に取り組むことでご利用者様の声に応えてきました。その一方で、支援者に求められるニーズや役割というものが、時代と共に少しずつ変化してきました。その点にも柔軟に応えていかなければなりません。

私たちの目指す支援は単なる施しではなく、自立への支援です。持てる能力を引き出し、自己決定を尊重することです。その為には、学びと生活経験の場を提供すること。そして、保育や教育、医療、行政など他の協力機関と”支援の一貫性”をもって連携を図ることが大切だと考えています。

これまでのトータルサポートの経験を活かしつつ、常に視野を広げて、地域福祉の発展に貢献して参ります。今後ともサポートセンター空の事業運営にご理解、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

大武　仁彦